病院勤めをしている日常が、まさに青春そのものだと捉えている看護師がいるのではないでしょうか。入職したての病院から始まる日常をエンジョイするくらいに張り切っている看護師がいると思い、紆余曲折を経て立派な看護師になろうとする意識を持つと思います。時には苦労や困難が入り混じる日常の中でも、挫けずに頑張ろうとすることがうかがえてきます。
私たちが何気なく過ごしている日常ですが、病院に入院している患者にしてみたら、退院するために長い道のりを乗り越えなければいけない日常として捉えていることがうかがえてくるのです。それでも、その日常の中でも、看護師とのコミュニケーションを楽しみにしている患者がいると思います。入院により患者となったことで家族と離れ離れとなった寂しさを紛らわせるようにして、看護師を話し相手とする場合が往々にしてあると思うのです。患者は、看護師が自分の心の隙間を埋めてくれる拠り所として接していき、その看護師と交わす言葉の一つ一つを愛情として捉えるようになることが可能性として考えられるのです。まるで、その言葉が看護に匹敵するくらいの癒しとして捉えていき、その言葉を聞くたびに生きる力を自分の中へ宿らせているような気分になることがうかがえてくるのです。心の看護という言葉があるくらいに、心に共鳴していくような言葉による関わりが患者にとって喜びとなり生きる希望となるのです。そうした日常の積み重ねを通して、いつしか患者の心が見違えるくらいに生き生きとしてくるのではないかと思うのです。